子どもの心や身体の発達を促すものとして運動はかかせません。運動は成長過程の子どもの各体組織にどのように作用するのか、成長期の身体の特性に着眼することが重要になります。成長期の各体組織の特性を以下に説明しますので、図の『スキャモン発育曲線』と照らし合わせながら参考にご覧ください。

一般系型は身長・体重や肝臓や腎臓など胸腹臓器のことを指します。
乳幼児期まで急速に発達し、その後は次第に緩やかになり、第二次性徴が出現し始める思春期に再び著しく発達します。一般系型は思春期に成人とほぼ同等になり、それ以降はあまり成長しません。
神経系型は「運動能力」・「手先」などの器用さやリズム感などを指します。
神経系型の発達は、脳の重量や頭囲によって測定できます。出生直後から神経系型は急激に発育し、4・5歳までに成人の80%に、6歳で90%にまでに発達します。
リンパ系型とはリンパ節などのリンパ組織や免疫力を向上させる扁桃などを指します。
リンパ系は、出生直後から12、13歳まで急激に発達しますが、思春期を過ぎると成人のレベルへと戻ります。
生殖器系型は男児の陰茎・睾丸や女児の卵巣・子宮などのことの成長を指します。
生殖器系型は小学校低学年までは成長はあまり見られませんが、思春期あたりから急激に発達します。また、生殖器系型の発達によって男性ホルモンや女性ホルモンの分泌が増えます。

神経系型が著しく発達するのは、3歳から小学生の間です。
この期間に体育を通じて様々な運動や遊びを体験させることによって、バランス感覚・リズム感・器用さ・言語能力や運動能力が発達します。この神経系型が発達する期間は、積極的に運動することが大切なので体育を楽しいと思えるかどうかがポイントになります。